こうべバイオガスとして地域で活用
こうべバイオガスは天然ガス車の燃料や処理場内のボイラーなどに使われ、残った分は都市ガスとして利用される。2011年度はのべ13,500台がバイオガスステーションでガスを入れた。登録車両は神戸市のバスをはじめ約150台で、100台ほどは民間の車。宅配車が一番多い。この天然ガス車は改造に費用がかかるため一般家庭の車は今のところ少ない。一方燃料は安く、走行距離はガソリン1ℓとガス1m3が同じ。ガソリンが140円ほどのところ、都市ガスなら90円ほどで、神戸市のバイオガスステーションはより安い設定なので燃料代は約半分。天然ガス車は、韓国やブラジルなど海外でも利用が進んでいるそうだ。都市ガスとして利用する分は、プロパンガスを約9%混ぜて熱量を合わせ、成分や匂いを調整し、都市ガスの品質水準に合わせてからガス導管に送られる。大阪ガスや地元メーカーとの共同研究が進められ、2012年度は一般家庭2,000世帯分の80万m3を供給予定。